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筑紫Q明朝L

筑紫Q明朝Lについて

筑紫書体シリーズの明朝体は、従来の真四角にデザインされた明朝体とは異なる、本来多彩で豊かな日本語の文字の形状を活かしたスタイルを追求してきました。その筑紫書体シリーズの明朝体のなかでも、「最も革新的な明朝体」、「明朝体を超えた明朝体」ともいえるのが「筑紫Q明朝」です。特徴的な、キュッと絞った小さなフトコロと、そこから伸びる長い手足のようなハライが、明朝体の枠を超えたダイナミックで伸びやかな表情を作り、手書き風の「かな」とともに、横組みではあたかも筆記体のような一体感とリズムを、縦組みでは日本語固有の縦書きのリズムを生み出します。

〈名称の由来〉
筑紫Q明朝の書体名の「Q」。実は「Question」の「Q」。筑紫Q明朝をご覧いただいた方の「?(Question)」「これが明朝体?もはや筆書体では?」という疑問を書体名に反映させることで、この書体の魅力を最大限に伝えています。

〈書体デザイナー 藤田重信のコメント〉
筑紫Q明朝は、筑紫アンティーク明朝より更に古風かつ新鮮な明朝体へと発展させた書体です。タイトな文字のフトコロとハライの伸びやかさは筆書体に肉薄しています。従来の明朝体の漢字デザインはモダンで幾何学的な雰囲気を持っていますが、筑紫Q明朝の漢字はシャープな感じを損なわず、体温を感じさせるマイルドタッチのデザインです。この漢字と、手書き調の要素を取り入れた「かな」との組み合わせは、見出しやリード文で従来の明朝体を凌駕する知性を伴った説得力の高い表現が可能です。文字の大きさの違いによって、「S」スモールと「L」ラージがあります。