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筑紫ゴシック

筑紫ゴシックについて

筑紫ゴシックは2003年にリリースした筑紫明朝ファミリーとのデザインの整合性を基本に置き、開発を進めてきました。使用範囲は書籍、雑誌、カタログ、リーフレットなど幅広く、品位を要求される場合にも対応できるように文字の質感を重視しています。本文、キャプション、小見出しから大見出しまで最適な表現となるよう設計した全8ウエイトのゴシックファミリーです。筑紫ゴシックの書風は、モダンなシャープさやクリーンな硬質さを備えた部分とクラシックな味わいや柔らかな部分を融合させており、オーソドックスでありながらも見る人に新鮮さを与えることができます。現代の書体デザインの主流となる「均質・均整」性を重視しながらも、「文字は手で書きながら考案し作られたもの」ということを見失わず、筑紫明朝と同様に、「書く」という手の運動(動き)を文字そのものに素直に表現させています。「書く」という運動が見える事は、基本書体の使命としての「文章の意味を鮮やかに浮き彫り化する」という表現力の源です。書体を作る、使う、読む、というそれぞれの行為の中で、現代を表現できうるゴシック体の使命や役割といったデザインの基本を再検証し、その基本の見直しから生まれたのが筑紫ゴシックです。